Plan 9とGo言語のブログ

主にPlan 9やGo言語の日々気づいたことを書きます。

エンジニアとして働く環境に望むこと

なんか最近、給料を上げればエンジニアは逃げないって論調の記事が目について、少し価値観違うなと思ったので気持ちを書いてみた。

過去に、東京一人暮らし、交通費を除いて手取り14万の時があって、働いても貯金がすり減るし昇給が1,000円だったこともあって1年半で辞めた。当時を思い返せば給料は貰えるなら貰えるだけ欲しいけれど、じゃあ当時、4桁の年収があったら続けたかと言われると、たぶん続けていないと思う。

それはなぜかというと。社会人になってからずっとエンジニアとして働いていて、エンジニア以外の職には能力的にも意欲的にも就けないだろうと思っている。なので、エンジニアとしてどこからも雇ってくれなくなるのが長期的には最もリスクで、どんどん入ってくる若い人たちに埋もれないよう学び続けないといけない。もちろん、優秀であるとか特別な何かがあればある程度は安心だろうけれど、少なくとも自分自身が優秀な上位のエンジニアに入るとは思っていないし、プログラミングは基本的に独学なので特殊な技術を持っているわけでもない。だとすると、数年前の常識が非常識になる業界では、知識や経験のアップデートをしていかないとすぐに置いていかれるし、それが続くと、競争力がなくなってエンジニアとしては終わってしまうと感じている。当時は、製品評価とちょっとしたマクロ書く程度の業務で、サーバも数台だったので、おそらくあのままだったら数年後に詰んでいた。例えば40歳50歳になって、マクロや外注管理しか出来なかったら、そんな自分に価値を感じてくれる人は居るだろうか。そして最初に書いたように、エンジニアでなくなったら、本当に何をすればいいか分からない問題がある。

独学でも、インターネットには優秀な人が腐るほどいて、その人たちが生み出す成果物(ソースコード・スライド・ブログ記事など)を見て学ぶことはできるし、自分の能力は全然足りていないなと焦りはするし、置いていかれないように勉強するけれど。だけど自分の中の常識ってなかなか一人では変えられないし、そもそも個人ではできないことも多いので、所属する企業には、自分が成長できる環境であることを期待しているし、そのためのハードルも低くあって欲しいと思っている(例えば新しいことができなかったり、重厚な資料を求められるとしんどい)。他にもいくつか望むことはあるけれど、生活する上で困らない程度の金額が貰えているなら、給与についてはそれほど強い思いはない。

余談だけど、プログラミング必修化には割と好意的で。大学に入ってからプログラミングを知って独学したので、正しく学んだ人に多少のコンプレックスがある。あの大学に入らなければ興味も持たなかったので、後悔はないし納得しているけれど、進路を決める高校一年の頃に必修だったら進路はどうだっただろうかと思うので、進学するモチベーションになるなら良いんじゃないだろうか。